2021年11月06日

新しいバージョンのファイルが開かない

イラストレーターにもバージョンがあり、新しいバージョンのファイルを旧いバージョンのイラストレーターで開くと、様々な不備が出てくる場合があります。特に、Illustrator2020以降では、ファイルの保存オプションに「Illustrator2020」のバージョン形式が追加され、

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Illustrator2020形式で保存されたaiファイルを、旧いバージョンのイラストレーターで開こうとすると

201106illustrator2.gif

「データの一部が失われる場合があります」などとアラートが表示されます。このままOKすると

201106illustrator3.gif

ファイルは無事に開いたのですが、(画像はイラストACサイトより、ともひろさんのものをお借りしました)

201106illustrator4.gif

オブジェクトを選択しようとしても、個別にバウンディングボックスが表示されず、画面全体が選択されたような状態になり、個々のオブジェクトを編集することができません。

こういう場合は、新しいバージョンのイラストレーターで該当ファイルを開き、旧バージョンの形式で保存し直して、問題なく開くことができるようになります。ただし、これには新バージョンのイラストレーターを所有している事が必須になります。そうでなければ、制作者に依頼して旧バージョン形式のファイルにしてもらう必要があります。

そうした時、

201106illustrator5.gif

全体にバウンディングボックスを表示させておいて、[オブジェクト][クリッピングマスク][解除]を選択します。クリッピングマスクが複数回かけられており、何度もクリッピングマスクを解除しなければならない場合もあります。グループ化されている場合は、グループ化解除する場合もあります。

201106illustrator7.gif

マスクに使用した長方形なども画面には残るので、こちらも削除します。複数個ある場合があります。

201106illustrator6.gif

結果、個別のオブジェクトにバウンディングボックスを表示させ、ファイルの編集を続行することができるようになりました。




posted by らぼ at 21:01| Comment(4) | イラストレーター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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