
例えば、長方形を描いて、虹色のグラデーションをかけてみました。輪郭線も点線に変更したりしてあります。

図形描画機能で描く図形は、基本青い色が設定されます。これをもう一度、同じ虹色のグラデーションや点線に変更するのは、面倒といったときは、

元の虹色の長方形にハンドルを表示させておいて、[ホーム]タブの[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックします。

マウスポインタに、刷毛の模様が表示されてきますので、描画後の青い図形をクリックしてください。

瞬時に、塗りつぶしも輪郭線も同じ書式の図形に早変わりします。便利です(笑)。

但し、こうした図形を組み合わせて、一つの図形を組み立てたとき、このままではうっかりとマウス操作を失敗したりして、図形のレイアウトを壊してしまいかねません。そのようなときは「グループ化」するという手があります。複数の図形をすべて選択しておかねばなりません。通常、図形を一つ選択後、他の図形をクリックすると、前の図形のハンドルは外れてしまい、一つしか選択することはできません。そこで、二つ目以降の図形は、Shiftキーを押しながらクリックしてください。複数図形にハンドルを同時表示させることができます。

[書式]タブで[グループ化]の命令を出します。

個別のそれぞれの図形にハンドルが表示されていたものが、全体で一つのハンドル表示に変わります。以降、一つの図形として扱うことができるようになります。

但し、このようにグループ化された図形を選択したおき、別図形に書式をコピーしようとすると、[書式のコピー/貼り付け]ボタンはグレーアウトして、使うことができません。これは、複数図形をグループ化してしまったことが原因です。つまり、今回は5個の図形(長方形&台形)すべてが同じ書式になっていますが、時に赤い長方形と青の台形、緑の台形などとそれぞれに色が異なる図形を複数、グループ化することも可能ですから、そうなった場合に[書式]というのは一意には定まらなくなり、[書式のコピー]命令そのものに意味がないと判断されてしまっているのです。

だから…と言って、一度グループ化したものを、再度グループ解除する必要はありません。旧いバージョンではできなかったのですが、今はグループ化しておきながら、その中の個別の図形にハンドルを表示させることが可能です。クリックしてグループ化図形を選択した上から、図形を1つだけクリックします。上図のように上部の台形だけが二度選択されています。

こうしてやると、[書式のコピー/貼り付け]命令はきちんと選択できるようになりますので、別図形を瞬時に同じ書式にすることができます。