ワードを使って、ステージ上でのメンバーの立ち位置を指示する配列表を作りたい…とのご希望で、図形描画の機能を使っていただきました。性別や椅子の有無などを一目で分かり易くという事でしたので、長方形と楕円の区別、白黒印刷しかできないとの事だったので色分けではなく、パターンで模様を設定していただきました。ここに示しているのは、その中の一つのパターンです。
長方形に模様をつけ、それとは別にテキストボックスを描いて、名前を入力しました。長方形自体に文字を入力する事はできますが、図形内の余白量の設定などをしないと、文字が入りきらなかったので、文字だけをテキストボックスに用意して、単純に重ね合わせる事にしました。
テキストボックスの方は、「塗りつぶしなし」「線なし」に指定し、重ね合わせました。
配置を色々動かしたり、コピーしたりすることを考えて、長方形とテキストボックスはグループ化しておきました。
…結果、あたかも長方形の中に直接文字を配置したかのような、一人ずつの枠ができあがりました。これを横に10名程度、5列並べて配置表を作成する…との事だったのですが、
いつの間にか、長方形の一部の線が欠けてしまった…と、ご相談に来られました。長方形の枠線のある一辺だけ消す…という事自体ができるわけではありませんから、明らかに状況がおかしいと思われます。
ファイルをお持ちになっていたので、すぐに解決しました。実はこの方、重ね合わせたテキストボックスの方にもパターンを設定しておられたため、下の長方形枠を上に乗せたテキストボックス枠が隠してしまった…という状況のようです。
テキストボックスを選択し、[塗りつぶしなし]に設定することで、無事に
周囲の線がきれいに表示されるようになりました。恐らく、こうやって作成した配置の長方形にハンドルを付けた状態で、内部の斜線模様を設定されたようです。グループ化されていますから、長方形とテキストボックスの両方に、斜線模様が設定されてしまったようです。
グループ化された図形は、一体になっていますから、上の説明のように、同時に双方に書式を設定することができてしまう反面、グループ化してあっても個別の図形にハンドルを表示させて、一方にだけ命令を出すことは可能です。
上図は良く見ると、周囲のハンドルの内側にもう一つ表示されているハンドルを見ると、長方形の輪郭線より中に入っていることが分かります。これはテキストボックスの方が選択されている状態です。
対して、上図は内側に表示されているハンドルが長方形の枠線上にキッチリ表示されており、これは長方形の方が選択されている状態です。
グループ化することで、便利になることとかえって不便になってしまうことがあります。グループ化が本当に必要かどうか、考えてからグループ化する事、更にグループ化してあってもどちらの図形に命令を出したいのかを良く考えて、表示されているハンドルをよく観察する事…でしょうか。

