良くご存知のようにパワーポイントでは、プレゼンテーション用のファイルを作成することができます。
画面最下部のステータスバーを見ると、「スライド1/12」という表示があるように、このファイルは12枚のスライドから成り立っています。
スライドショーを、最初から始めると、スクリーンにはプレゼンテーション自体に不必要なリボンやスクロールバー、ステータスバーなどが映らず、スライドだけが大きく全画面で表示されます。プレゼンテーションはこのスライドを1枚ずつ送りながら、説明を進めることになります。最初から順に1枚ずつスライドをめくっていくことができるのは当然なのですが…
例えば、このプレゼンテーションの最中に、参加者からの質問などがあって、任意のスライドを今すぐ表示させたい…などと言うことがあります。基本Enterキーでスライドを1枚ずつ進めることができ、BackSpaceでスライドを1枚ずつ戻すことができます。ですから、必要な回数のEnterキーまたは、BackSpaceキーを押せば、目的のスライドを表示させることはできます。但し、かなりの枚数を繰らないとならないような場合、画面には一々途中のスライドが映るわけですから、あまり手際が良いわけではありません。
実は、スライドショー実行最中、マウスポインタをスライドの左下に移動させると、小さなアイコン群が浮かび上がってきます。左から4番目(右から3番目)のすべてのスライドを表示させるボタンをクリックすると、
ファイルの全スライド一覧が表示されます。ここから目的のスライド(例えば3枚目)をクリックすると、
瞬時に「3」枚目のスライドが表示されます。1枚ずつキーで送ったり戻ったりする操作よりスマートです。が、一時的にせよ「スライド一覧」を表示させることになります。理想を言うならば、途中経過の「スライド一覧」は表示させずに、瞬時に目的スライドに飛びたいところです。
そういう場合は、現在表示されている任意のスライドショー画面で(どのスライドでも結構です)、キーボードから直接スライド番号を入力して、ジャンプさせることができます。3枚目の国旗のスライドをすぐに見せたい場合、「3」と入力し「Enter」を叩いてください。
ダイレクトに、目的スライドが表示できますので、大変スマートです。但し、そのためには、発表者の手元に、紙メディアのスライド一覧が欲しいところです。

でなければ、windowsキー+Pの操作をすると、右側にメニューが表示され、モニター画面とプロジェクターにつないでいる場合、その2つの画面を一方だけにしか出力しないのか(PC画面のみ/セカンドスクリーンのみ)、両方に同じ画面を表示させたいのか(複製)、パソコン画面とスクリーンに映す画面を違うものにするか(拡張)を選択することができます。「拡張」を選んでおくと、手元のパソコンとプロジェクターとに異なる画面を映すことができます。
また[スライドショー]タブの「発表者ツールを使用する」にチェックを入れると、
発表者の手元には、スライドの内容と共に、ノートペイン、タイマー、次のスライドやスライドの切り替えなどを表示させておくことが可能です。「発表者ツール」自体は、PowerPoint2007から搭載されている機能ですが、当初は2台のモニターを接続しなければ、発表者ツールを利用することができませんでした。もちろん、発表者の手元では「発表者ビュー」、プロジェクター画面には「スライドショー」を映すというのが目的ですから、それでよいのですが、
PowerPint2013以降は、モニターが1台だけの時でも「発表者ビュー」を確認できるようになっています。スライドショー画面で右クリックすると、[発表者ツールを表示]命令を出すことができます。