前の記事でご案内した、図形の色を変更する方法ですが、実は該当のファイル内でのみ有効で、一旦ワードを終了し、再度ワードを起動した場合、色は青に戻ってしまいます。これを、ワードを立ち上げ直しても、常に「黒の輪郭線で白」の図形となるようにしたい…というご希望です。
前の記事でご案内した方法で、図形と線の初期値の色を変更してください。この設定する際に描いた図形は、きちんと削除して、ファイルをまっさらの状態に戻してください。ページ設定など、目に見えない個所の変更もすべて取り戻しておいてください。設定してある機能は全て、ワードのデフォルトとして採用されてしまいます。
このファイルを「normal.dotm」というファイル名で保存します。ただの保存命令では「〜.docx」のファイル名になってしまいますので、「ファイルの種類」から「Wordマクロ有効テンプレート(*.dotm)」を選択してください。場所は、後できちんとしたフォルダーに移動しますので、取り敢えず分かり易い場所で結構です。今回は「デスクトップ」に保存しています。
この「normal.dotm」を「C:\Users\それぞれの方のユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Templates」にドラッグで移動します。「既にnormal.domのファイルがある」と言ってきますので「ファイルを置き換える」を選択して、上書きしてしまってください。normal.dotmというファイルは、ワードを新規作成した際に、最初に読み込んでいるファイルです。ですから、このnormal.domファイルに書き込んである情報は、次にワードを起動する時、全て最初から設定済みになります。
それでは、改めて、ワードを起動してください。ここで書いていただいた図形は、最初から「黒の輪郭線で白でぬりつぶし」されたものになっているはずです。