ワード文書を作成する際、図形を多用する使い方が増えているような気がします。
サンプルとして、教室の座席表のようなものを作成するイメージで、四角形を並べてみました。例えば、ここまで作成した後で、最下部に「4年1組」といった文字を入れたいのだけれど、どうすれば良いでしょうか?というご質問です。教室の座席を四角形を配置して作成したため、
座席部分の下にカーソルを移動させようと、Enterキーで改行命令を出されたのですが、上図のように改行につられて、作成した四角形部分がどんどん下部へ移動してしまいます。このように改行で降りてから、改めて作成した四角形をまた、所定の位置まで移動しなければならないのが、大変不便なので…という事です。
方法はいくつかあると思いますが、一番手っ取り早い?のは、図形を多用してワード文書を作成するのであれば、文字も「テキストボックス」に入れてしまえば、図形として自由な位置に配置する事ができます。
勿論、テキストボックスを作成すると、初期値では黒枠がつきますので、「枠線なし」の処理が必要です。また状況に応じて「塗りつぶしなし」にもしておけば、他の図形と重なった場合にも、文字だけを宙に浮かせたように配置する事ができます。
ワード本来の「文字入力機能」を使って…と言うのであれば、カーソルを置きたい位置にあらかじめマウスポインタを置いて、ダブルクリックしてください。
改行した時のように、図形を移動させることなく、希望の位置にカーソルを表示させることができます。ダブルクリックで任意の位置にカーソルを表示させる機能のは、「クリックアンドタイプ機能」と呼ばれています。手早く文字入力をしないと、せっかく表示させた段落記号が消えて元の状態に戻ってしまうことがありますので、ダブルクリックしたら、スムーズに文字入力をされると良いでしょう。
入力した文字を右寄せしてみましたが、
最初から右寄せ位置をダブルクリックしてカーソルを表示させることも可能です。
このように、後から描画図形より下にカーソルを表示させることは可能ですが、できましたら、最初から改行してカーソルを下まで下げておいてから、座席の四角形を描き始めれば、何のトラブルも無いのでは?と思います。
パソコンは、何かをしてしまってからの対処ができる事も大切ですが、最初からトラブルを引き起こさないよう、予測をたてて作業を進めることができる事の方がもっと大切かと思います。