エクセルにはワークシートの任意の範囲に「名前」を付ける機能があります。A1:A9などと記述する代わりに、適当な名前を付けて管理し、式中などにも利用することができます。
ワークシート上に(Sheet1)、データを用意して(安易なデータで失礼します)、A1:A9、C1:C9、E1:E9それぞれに「数値10」「数値20」「数値30」といった範囲名をつけてみました。
設定した範囲名は、名前ボックスの▼マークをクリックする事で、確認することができます。
このシートをコピーしました。「Sheet1」のシート見出しにマウスポインタを合わせ、Ctrlキーを押しながらドラッグしました。ワークシート内容は全く同じですが、同じシート名にはできないので「Sheet1(2)」という名前になっています。
コピーしたSheet1(2)の名前ボックスの▼をクリックしても「数値10」「数値20」「数値30」の範囲名が表示されるので、一見最初のSheet1の範囲名が維持されていると思うのですが、
「数式」タブの[名前の管理]ボタンをクリックすると
「数値10」の名前が2つ、「数値20」も2つ、「数値30」も2つに増えているのが分かります。同じ範囲名をつける事は出来ないはずなのですが、「範囲」という項目を見ると分かるように、最初の「Sheet1」に設定していた範囲名は「ブック」、コピーしてできた「Sheet1(2)」シートにコピーされてできた範囲名は「Sheet1(2)」というシートになっています。
名前の範囲には「ブック」と「シート」の2種があります。「ブック」として設定されている名前は、そのブック内のどのシートからも参照できるますが、特定の「シート」として設定されている場合は、そのシート内からしか参照できないという違いがあります。
シートをコピーした事によって増えた範囲名は、大抵の場合不要ですから、この[名前の管理]ダイアログボックスを利用して削除してしまう事もできます。
名前ボックスを利用して設定した範囲名は、自動的に「ブック」として設定されます。[名前の定義]ボタンを押して「新しい名前」を設定する場合は、自分で範囲を選択する事ができます。
このようなシートをコピーする際に増えてしまう範囲名が不要で、最初から作りたくない場合は、シートのコピーをする際にコピーでなく新規シートから作成してください。
まず、受け皿となる新しいシートを作成しておきます。シート見出しの右側にある+ボタンをクリックすると、新規のワークシートが追加されます。
コピー元のシートで左上の全セル選択ボタンをクリックして、ワークシート全体を範囲選択し、[コピー]しておきます。あらかじめ作成しておいた新しいシートに[貼り付け]ることによって、Sheet1シートと同じ内容にすることができます。こうして「Sheet1」シートと全く同じ内容の「Sheet2」を作成する事ができますが、この時は範囲名はコピーされませんので、知らない間に定義している範囲名が増えてしまっていた…といったややこしい状態にならずに済みます。

