そのWPS Officeをインストールしてしまったら、ワードやエクセルのファイルアイコンがすべて、変更されてしまった…そうです。勿論、WPS Officeをアンインストールすれば、すべて元に戻ります。が、温存したままで、従来のMicrosoft Office製品のファイルを元に戻したいというもの。

Wordに相当するのは「WPS Writer」という名ですが、保存命令を出すと上図のように形式を選択することができるようになっています。本来のWPS Writerのファイルは拡張子が「.wps」ですが、Microsoft社のOfficeとの完全互換をうたっているため、「.doc」や「.docx」などの拡張子を指定する事もできるようになっています。

そのため、作成したdocxファイルは、従来のMicrosoft社のアイコンとは異なるものになります。新たに作成したファイルのデザインが異なるのは良いのですが、これまでMicrosoft Wordで作成したすべてのファイルのアイコンデザインが変わってしまいます。

勿論、このファイルをダブルクリックすると、WPS Writerが立ち上がります。これを従来のWordに戻すには、ファイル上で右クリックし[プログラムから開く]で「別のプログラムを選択」を選びます。[プログラムから開く]からすぐ「Microsoft Word」を選択することはできますが、それでは今回のファイルを開くのにワードを使用するという命令を出すだけで、すべてのファイルに適用はされません。

「このファイルを開く方法を選んでください」と出て来るので「Microsoft Word」を選択し、「常にこのアプリを使って.docxファイルを開く」にチェックをつけてOKしてください。ワードを使用する設定にはできるのですが、アイコンデザインは変更されませんでした。

プログラムの「WPS Office」から「詳細設定」を選択すると

「詳細」を選択することができ、

「以下のチェックボックスをオンにすると、各ファイルをWPS Officeに関連付けます。」という項目があって、すべてチェックが入っています。そのために、docxファイルがWPS Officeに関連付けられてしまっているようです。

チェックを外して、WPS Officeのデザインではなくなりましたが、Microsoft本来のデザインアイコンに戻りません。仕方なく、コントロールパネルの中の「プログラム」から「既定のプログラム」「あるファイルの種類を特定のプログラムでオープン」を選択。

拡張子「.docx」や「.doc」を選んで[プログラムの変更]ボタンから、再度「Microsoft Word」を選択する事で、

アイコンデザインもすべて戻りました。なんとも人騒がせなソフトです。