パワーポイントをお使いでしたら、そんなものを一つずつ変更される必要はありません。

サンプルとして、4枚だけのスライドを作成しました。(手抜きで申し訳ありません。)適当なデザインを選択しましたので、上図のスライドは、各ページのタイトルやテキストが一応「黒」になっています。黒が見づらいという意味ではなく、まとめて色を変更するための適当なサンプルということでご理解ください。

[表示]タブに切り替えると[マスター表示]というグループがありますので、ここで[スライドマスター]を選択します。

マスター画面というのは、慣れるまでは普段のスライド画面との区別が分かりにくくて、少し戸惑うのですが、これは「デザイン」のみの部分で、左側の一番上の少し大きい目のスライドが、全スライドに適用される書式、その下の少し小ぶりのスライドはそれぞれレイアウトごとにスライドの書式を定めています。ここでは、全スライドのフォントの色を変更しようと思いますので、左側一番上のスライドを選択します。

タイトルのプレースホルダを選択し、通常のスライド編集と同様にフォントの色を変更します。変わった事が良く分かるよう、赤をえらびました。更にテキストのプレースホルダを選択し、フォントの色を緑にしました。

マスタ表示内で、タイトルの色やテキストの色が変更になります。、

これで[マスター表示を閉じる]ボタンを使用して、通常のスライド編集に戻ります。

4枚のスライドの全てのタイトル文字が「赤」、テキストの文字は「緑」に変更されます。一つずつ変更しているより、はるかにスピーディです。但し、テキストボックスの文字は、マスターでは変更することはできませんので、複数のテキストボックスを同時選択して、一度にフォントの色を変える命令を出すか、一つ目の色を変更し、残りは命令をリピートするか…でしょうか。ですから、パワーポイントのファイルを作成される際、プレースホルダーを使わずに、テキストボックスを使用するのは、極力控えておかれる方が賢明です。