Outlookでメール送信する際、相手が開いた時に「開封確認」を行いたいとの事です。Outlookには、Officeの一員であるデスクトップアプリのOutlookと、Webでメールのやりとりが行えるOutlook.comの2種がありますが、残念ながらOutlook.comの方には、開封確認の機能が見つかりません。
Outlookで新しいメッセージ画面の[オプション]タブを開き、[…]より「開封確認の要求」を選択し、メールを送信します。
受信したメールには「〇〇がこのメールの開封確認を求めています。」という文字が表示され、[開封確認を送付]と[要求を無視]の2つのボタンが用意されています。一目でわかる通り、[開封確認を送付]のボタンを押せば、発信者の方にメールを開封したという通知が送られます。一方[要求を無視]した場合、そうした確認メールは送られません。
一方、送信者側には、上図のようなメールが送られます。差出人は受信者本人になっています。メール本文は、えっ!英語?(笑)ですが、ザクッとしたところの意味は「これは、〇〇に送信したメールの受信確認です。」といった文章になっています。但し、注意書きとして書いてあるように、あくまでも受信者がこのメールをコンピュータに表示させた…という確認だけであって、決して内容を読んで理解したというわけではありません。
実はOutlookメールには、「開封確認」ともう一つ、「配信確認」を付けることができるようになっています。開封確認は、受信者側の受信サーバーにメールが届き、そのメールを受信者が「開いた」ことを知らせるもので、受信者本人の意思表示となります。それに対し「配信確認」というのは、受信者の受信サーバーにメールが届いた事を通知するもので、受信者が実際に開いているかどうかは分かりません。
この場合「中継済み」という確認が「postmaster@outlli.com」から届きます。受信者が何らかの理由でこのメールを開いていなくても、「中継済み」です。私は常々、メールの送受信には「Thunderbird」というアプリを使っています。今回「配信先サーバーで配信通知が送信されませんでした」とあるように、送信者側の送信サーバーが相手サーバーに届けた…という報告でしかありません。数度試しても、結果は同じなので「Thunderbird」には「配信機能」には対応していないかと思われます。
この場合、Thunderbirdで受信したメールには、「配信確認」でなく「開封確認」がついていました。
ちなみに、相手へのメールに「開封確認」を付けること自体は、マナーとして歓迎されない場合がある事を付け加えておきます。開封確認を求めること自体を、信用されていないんだ…とか、一々手間をかけさせる奴だ…とか、の受け取り方をされてしまう事があります。礼儀としてはあまりお勧めするものではありません。むしろ文面中に丁寧に「メールが届いたかどうかを確認したいので、お手数ですが受信されたら、空メールで結構ですので、返信していただくと有難いと思っています」などと書き入れておく方が良いかも知れません。
又当たり前ですが、開封確認を付けておいても、「要求を無視」のボタンを押されると、全く情報は返って来ませんし、相手側に「開封確認」機能に対応していない場合も、開封確認をすることはできません。