イラストレーターは、基本1枚ものしか作れないソフトです。但し、アートボードを利用する事で、ページ物を扱うかのような仕事が可能になります。アートボードは、印刷可能または書き出し可能なアートワークを含む領域を表すもので、サイズに応じてドキュメントあたり1〜1000個のアートボードを使用する事ができます。
アートボードパネルを表示させておくことで、アートボードを管理する事ができます。
メニューから[新規アートボード]を選択すると、赤枠で囲まれたアートボードがもう1つ出現します。現在のアートボードと同じサイズになっています。
最初からアートボードを作成して、そこにオブジェクトを作ればよかったのですが、実は余白部分にオブジェクトを作ってしまい、今からこれが印刷できないだろうかというご相談です。要は、はみ出して作成してしまったオブジェクトをアートボードに入れてやれば良いだけの話です。
[スライスツール]を選択し
はみ出した部分の印刷範囲をドラッグで囲みます。
[オブジェクト]メニューから[アートボード][アートボードに変換]を選択します。
はみ出した個所に作成していたオブジェクトの領域がアートボードに変換されます。
プリントアウト時には、「1/2」といった風に現在のアートボードが示されています。すべてで印刷するとアートボード「1-2」の双方を印刷してくれます。
プレビュー部分で「2/2」に送ると、はみ出した個所のプレビューもキチンと表示されます。
アートボードを利用すると、イラストレーターでもページ物が扱えなくはないようですが、同じAdobe社がページ物の印刷物を作成する事ができるIndesignというソフトを発売しています。冊子などのページ物を作成する場合は、Indesignが1枚も2枚も上のように感じます。